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今日考えたこと。読んだ本。観に行った芝居。好きな音楽。気まぐれ更新。

キャラメルボックス「スロウハイツの神様」@サンシャイン劇場

期末テストも無事じゃなく終わり、ひっっっさしぶりに観劇してきました。キャラメルボックススロウハイツの神様」@サンシャイン劇場。いつも小劇場ばかりみているので、大きな劇場や広い舞台、凝った舞台美術が眩しかったです。なんと一般客は7000円なのに高校生以下は1000円。太っ腹。

スロウハイツの神様は、辻村美月さん原作の小説です。スロウハイツというアパートで集団生活をするクリエイターたちがそれぞれ必死に頑張るというお話です。小説は前に読んだことがあって、割と面白かったけどオチや展開が読めてしまったのでちょっぴり残念でした。

さて、肝心の舞台の方はどうかというと、非常に原作に忠実に作ってあるな、と感じました。原作モノは大抵ファンの不興を買ってしまうものですが、改変・カットはギリギリまで抑えられていて、原作を知っていても違和感のない仕上がりになっていたと思います。脚本・演出の成井さんがどれだけ作品を好きかが伝わってきました。

ただ、面白くはなかったです。聞いてて不自然な、説明くさいくどいセリフが多かったし、登場人物の感情もなんとなく上滑りしていた気がします。ナレーターとかでてきてたし…。あと冒頭のダンスはいらなかったと思います。

小説という形態は舞台化するのに向かないです。小説は、登場人物の心情とか全部かけるし、この人はこういう人ですという設定も一文付け足せば終わり、書き方によって時間の流れをビュンビュン進めることもできます。演劇はそうはいきません。登場人物に心情をだらだらと語らせても興ざめなだけだし、何か複雑な設定を伝えたかったらきちんとそういうシーンを作って会話で伝えなくてはいけません。

今日の公演で一番残念だったのは、物語の背景や登場人物の設定、心情の説明を、ナレーターに任せていたことです。私はナレーターなんか出てくるとがっかりしてしまいます。だってもうそんなのが出てきた時点でフィクションの世界に100%ハマるのはできなくなっちゃうわけじゃないですか。

登場人物に感情移入することもあまりできませんでした。大きな劇場で演技を大げさにせざるを得なかったからなのか、長編小説を舞台化したせいで感情と出来事の展開が早すぎたからなのか、それとも私が原作を読んでいたせいで先が読めてしまったからなのか…。

でもラストシーンですすり泣いてた人もいたので面白い人には面白いのかもです。16日までです。当日券も割と出るそうなのでぜひ。