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今日考えたこと。読んだ本。観に行った芝居。好きな音楽。気まぐれ更新。

青年団「さよならだけが人生か」@吉祥寺シアター

お久しぶりの観劇レビューです。青年団の「さよならだけが人生か」観てきました。この作品は、青年団がはじめて駒場アゴラ劇場を飛び出し、大幅な動員増を達成した出世作だそうです。
いやでももう本当にぐだぐだと喋っているだけですが、とにもかくにもリアルです。適度な力の抜けかたや、同時に喋り始めたり二つになった会話が1つになったりするタイミングなど絶妙でした。
笑い所と、ほんのちょっぴり切なくなる所のバランスがとてもよかったです。基本的にはぐだぐだとした会話でお客さんがフフフと笑う感じで、ときどきほんの少しだけ、きゅっと切なくなるときがありました。
上演台本を買って読んだのですが、相づちやタイミングなどかなり細かく指示されていて、うわーーこれ全部オリザさんの計算なんだ!と恐ろしくなりました。オリザさんの他の著作を読んでも、徹底した観察と考察から導き出される恐ろしいまでの説得力のある論理に舌を巻かざるをえません。
あと、平田さんは、この作品で伝えたいことは何もないとおっしゃっていましたが、伝えたいことはなくてもテーマはある、軸のぶれていない作品だと感じました。

さて、私が観に行った回は、平田オリザさんのアフタートークがありました。とても面白いことをおっしゃっていたのでダーッと書きます。

・音楽は使わない。僕は「客席の一体感」というものを少し気持ち悪いと思っている。音楽の力はとても強くて客席の感情を1つにしてしまう。
・客席の半分は泣いていて、半分は笑っているような芝居を作りたい。
・いいセリフというのは、あるお客さんには感動的なセリフに聞こえてあるお客さんにはどうでもいいようなものに聞こえるようなものだと思っている。
・現代を舞台にしてリアルな芝居を作るのは難しい。再演するときに、更新しなくてはいけない。例えばこの作品は工事現場が舞台で日本人しか出てこないが、10年したら外国人労働者をださないととても「リアル」とは言えなくなるだろう。

以上です。いい公演でした。7月までやってるらしいのでぜひ。