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今日考えたこと。読んだ本。観に行った芝居。好きな音楽。気まぐれ更新。

ゆうめい 「〆」@新宿眼科画廊スペース

ゆうめい「〆」を観劇してきました。新宿眼科画廊スペースは、もともと美術作品の展示のための場所だそうで、会場はかなり狭く、俳優さんたちとの距離がとても近かったです。壁は真っ白で、1つの面にへこんだスペースがあって、そこにテレビが置いてありました。
作・演出の池田さんは、実体験をもとに劇を作られるそうです。今回の話は、池田さんの家族とかバイト先の先輩とか、あとちょっと問題ありげな友達とかの話です。あ、バイト先とバイト先の先輩もちょっと問題ありげな感じです。登場人物たちの境遇や話してる内容はそうとう重くて、これ全部本当なら池田さんはいったいどんな人生を送ってきたんだと思いました。
俳優さんたちは、小さな声で、私たちが普通に喋るみたいにボソボソと話します。お話は割りとシリアスな感じだったので、途中俳優さんが泣き出すシーンもあったんですけど、大きい劇場でやるときみたいに、「みせる」ために泣くのではなく、泣いてるところを客が偶然見てしまった、という感じで、それはああいう狭いギャラリーだったからこそなのかな、と思いました。
今回は、終演後に演劇ジャーナリストの徳永京子さん、作・演出の池田さん、制作の黒澤さんの3人でアフタートークがありました。20分程度の短いトークでしたが、最後に客が質問できる時間もあって、充実していました。そこで徳永さんが、「いくつかの体験を繋ぎ合わせているのだろうけど、それが整理されていない」といったことをおっしゃっていた気がします。言われてみれば、一つ一つのエピソードはおもしろいけれど、それに繋がりがあったかは微妙です。登場人物がどんな人なのかも、ブレていた気がします。
偉そうに書いたけれど、徳永さんのアフタートークを聞いて思ったことです。上演中は、人物が抱えてるストーリーに圧倒されながら見ていました。私はいつも舞台を観に行くと、俳優さんたちの迫力に圧倒されてしまって、作品の全体を見ることができてないんだな、と今日のアフタートークを聞いて思いました。
ゆうめいは9月に今度はギャラリーではなく劇場で公演をするそうです。